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会長挨拶

日本質量分析学会会長

具体的ですがシンプルな語「質量分析(マス・スペクトロメトリー)」。
質量分析では原子や分子といった粒子に荷電を持たせ(イオン化し)、真空中(気相)における電場あるいは磁場の中での運動を計測することで質量(mass)を測ります。質量分析は、いまや、化学、材料、生命、環境といったわれわれをとりまいて生活を支える科学を推進する基盤技術です。対象は宇宙にまで広がっています。
たかが質量、されど質量。
原子や分子の固有量である質量を測定することで、それまでぼんやりとしていたものの実体がはっきりします。固有の姿が描き出されます
そのうえ質量分析でわかるのは質量だけではありません。質量分析装置の中でイオンを操ることで分子の構造や形もわかります
すぐれた特長は他にもあります...
多数の粒子が混在した試料であっても、前もって分けることなく、各成分それぞれの質量を知ることができます。質量分析装置の中に保持したままで選り分けた目的成分の内部構造を知ることができます。それらを微量の試料で行えます。こんな分析法は外にありません。プロテオームもメタボロームも質量分析が無くては成り立たなくなっています。

質量分析には、未解明の現象がたくさんあります。そして、これからできるようになること、やらなければならないことがあります。それが、質量分析学です。 このように、質量分析には学ぶことや考えること、科学がいっぱい 学術集会はたくさんの若い人と熱気があふれています。

日本質量分析学会は1953年に設立後60年余りを経て一般社団法人になりました。
社会に向けては、この分野の専門家集団として質量分析学をよりどころとした科学・技術の未来をひらきつつ、正しい知識を発信・普及します。
会員のみなさまとは、ながらく培われた民主的な運営をもとに、互いの知識を深め、ともに考え、行動します。これが日本質量分析学会です。

会長
和田芳直