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会長挨拶

日本質量分析学会会長

 日本質量分析学会は1953年に設立後60年余りを経て2015年に一般社団法人になりました。この間、原子・分子物理学、無機・同位体化学、石油化学工業、地球・宇宙科学、有機化学、医学・薬学、天然物化学、生物化学、環境科学、材料科学、生命科学など、常に時代の先端にある科学と技術に対応し、進化を続けてきました。現代の科学と技術の基盤である原子や分子を扱う分野の多くに質量分析が使われています。
 2020年は、新型コロナウイルス感染症COVID-19の感染拡大により、何もかもが大きく変わった一年でした。本学会では、第68回質量分析総合討論会は「みなし開催」となり、その他の談話会や研究会も中止や延期あるいはオンラインでの開催となりました。ブラジルで開催予定であったInternational Mass Spectrometry Conference (IMSC2020)も延期されるなど、世界中で未曾有の事態となっております。2021年になっても感染拡大は収束しておらず、5月の第69回質量分析総合討論会は「オンラインでの開催」となりました。
 このような中、今後は「ウィズコロナ・ポストコロナ時代」となり、学会のあり方も大きく変わっていくと思われます。質量分析学会も大きく変わっていかなければなりません。そこで、(1)総合討論会や各種談話会・講演会のあり方や開催形式、(2)学会誌のあり方、(3)次世代を担う若手人材の育成、(4)グローバル対応、などの項目について検討・改革を進めていきたいと考えています。まず第一歩として、2022年から和文誌(Journal of the Mass Spectrometry Society of Japan:JMSSJ)を刷新し、充実した内容とするべく編集委員会の方で準備を進めています。また、2012年に発刊した欧文誌 Mass Spectrometry (Tokyo)は、科学研究費助成事業の支援を継続して受け、オープンアクセス学術誌要覧(Directory of Open Access Journals:DOAJ)への搭載申請など、国際情報発信強化に積極的に取り組んでいます。研究活動の活性化ならびに成果の発信、会員間の情報共有などに、これら学会誌を積極的に活用してください。
 日本質量分析学会は、質量分析に関わる多岐にわたる分野の研究者が一堂に会していることを特徴として発展してきました。質量分析学および質量分析技術の専門家集団として、アカデミアと企業の連携により科学と技術の未来をひらきつつ、社会に向けて正しい知識の発信・普及に努めていきます。

会長
豊田 岐聡