日本質量分析学会 第69回質量分析総合討論会会

ベストプレゼンテーション賞

第69回質量分析総合討論会討論会では、若手の奨励を期し、ベストプレゼンテーション賞の表彰を行いました。発表申込み時に本賞審査対象となることを希望された口頭発表19件、ポスター発表33件について、実行委員会が委嘱した審査員62名(日本質量分析学会 現・次期理事および監事、総合討論会 セッションオーガナイザー・サブオーガナイザーおよびセッション基調講演者)による厳正なる審査を行い、口頭およびポスター発表の各部門の最優秀賞を各1件、ならびに口頭発表部門の優秀賞2件、ポスター発表部門の優秀賞1件を決定いたしました。

最優秀賞

口頭発表部門
1E-O5-1515 中谷 航太(九州大学 生体防御医学研究所)
「高感度nano-uHILIC/AEX/MS/MSによる少数細胞集団試料のメタボローム分析」
ポスター発表部門
3P-29 大槻 悠太(北海道大学 大学院理学院)
「同位体ナノスコープを用いた微粒子の希ガス局所分析法の開発」

優秀賞

口頭発表部門
1E-O5-1530 汪 秋益(大阪大学 蛋白質研究所)
「Lithium ion adduction-based UPLC-MS/MS analysis of multi-class ketolic steroid hormones containing a 3-hydroxyl group」
1E-O5-1545 坂本 和香(横浜市立大学 大学院生命医科学研究科)
「1細胞ネイティブ質量分析の開発」
ポスター発表部門
3P-58 新福 優太(鹿児島大学 大学院理工学研究科)
「LC/HRMSおよびGC/HRMSの組み合わせによる水道水生ぐさ臭原因物質の構造推定」

受賞された皆様に心よりお祝い申し上げますとともに、惜しくも受賞に至らなかった方々を含め、若手の皆様の、今後のさらなる研究のご発展を祈念いたします。また、お忙しい中、審査にご協力くださいました先生方に、この場を借りて篤くお礼申し上げます。

賞の詳細

第69回質量分析総合討論会において、研究の質、およびプレゼンテーションの正確さ、表現の分かりやすさに関する評価基準に照らし合わせ、優れていると判断された演題の主たる発表者に与えられる賞

  • 口頭発表およびポスター発表の各部門において、それぞれの発表形式で審査を行います。各部門でそれぞれ優秀賞を選出し、その中から部門ごとに最優秀賞(部門毎1件、計2件)を授与いたします。
  • 最優秀賞受賞者には学会誌への投稿(原著論文あるいは総説、解説「総合討論会特集コーナー」など)をお願いします。
応募資格:
代表発表者として発表する若手(2021年4月1日時点で35歳未満)の正会員または学生会員
審査基準:
以下の項目に基づき厳正な評価を行い、優秀と判断された発表には 主たる発表者にBP賞を授与します(ただし、今回はオンライン開催 のため、討論会当日までに変更となる可能性があります)。
  • 口頭発表、ポスター発表(共通項目:配点50%):研究の独自性、発展性に関する基準項目
    研究目的の新規性、独創性が高く、また明確に示されているか
    結果の解釈と考察が科学的かつ論理的で示唆に富んでいるか
  • 口頭発表(部門別評価項目:配点50%):プレゼンテーションの正確さ、表現の分かりやすさに関する基準項目(口頭発表)
    スライドだけでも要点を理解することができるか(日本語がわからない人でも理解できる内容か)
    文字や図表の大きさは適切か
    情報過多ではないか
    学術・専門用語は正しく使用されているか
    時間配分が適切か質問に対する回答が簡潔かつ的確であるか
  • ポスター発表(部門別評価項目:配点50%):プレゼンテーションの正確さ、表現の分かりやすさに関する基準項目
    説明を聞かなくても要点をすぐに理解することができるか
    文字や図表の大きさは適度か
    情報過多ではないか
    学術・専門用語は正しく使用されているか
    発表者の説明は簡潔かつわかりやすく、説明時間が適切か
    質問に対する回答が簡潔かつ的確であるか