プログラム

特別講演

【プログラム詳細】
花垣和則(大阪大学理学研究科)
栗栖源嗣(大阪大学蛋白質研究所)
Joseph Loo (University of California-Los Angeles)

受賞講演

第2日 5月15日(木)【プログラム詳細】

オーラルセッション

第1日 5月14日(水)【プログラム詳細】
第2日 5月15日(木)【プログラム詳細】
第3日 5月16日(金)【プログラム詳細】
セッション概要
セッション番号
1A-01
セッション名
質量分析が牽引するオミクス科学の新潮流
■オーガナイザー
石濱泰(京大)/小寺義男(北里大)
■基調講演
小寺義男(北里大学理学部)
■開催趣旨
発展著しい質量分析は、特にオミクス科学では大きな期待を背負いながら分野全体を牽引し続けている。しかしいまだに計測ステップはボトルネックとなり、ゲノミクス・トランスクリプトミクスにおける次世代シークエンサーのようなゲノム規模での計測を実現できているとは言い難い。本セッションでは、プロテオミクス、グライコミクスおよび翻訳後修飾プロテオミクスに焦点を絞り、オミクス科学の律速過程である計測において、どのように質量分析およびその周辺技術を開発しながら、どのようなオミクス研究を行っているのかを議論したい。さらにオミクス質量分析を駆使しながら、産業界においてどのような応用研究が可能であるのか、また次世代オミクス科学に求められる質量分析像とはどのようなものであるかについても議論したい。
セッション番号
1B-01
セッション名
イオンモビリティ(IMS)とイオン化
■オーガナイザー
岩本賢一(阪府大)/菅井俊樹(東邦大)
■基調講演
美齊津文典(東北大学大学院理学研究科)
■開催趣旨
イオンモビリティ(IMS)は分離分析や構造解析が可能な装置であり、質量分析計と組み合わせ、クラスターや生体分子、高分子材料など幅広い分野の構造研究に利用されている。構造解析に用いられている、バッファガスとイオン間の衝突断面積は、粒子間相互作用に関する基礎的な問題であり、課題も存在している。本セッションでは、イオン移動度や構造解析、分子構造を維持したイオン化法など、基礎から応用にわたる研究を通して、IMSの現状、発展性に関する活発な議論を行いたい。
セッション番号
1C-01
セッション名
質量分析が導く安心の社会
■オーガナイザー
山本敦史(大阪市環科研)/志摩典明(大阪府警科捜研)
■基調講演
鈴木 茂(中部大学大学院応用生物学研究科)
■開催趣旨
犯罪・事故、食品・環境問題等日常生活をおくる上で安心・安全を脅かす多くの要因が存在する中、安全確保に関わる様々な組織が、行政機関・企業・市民団体等の中で機能している。それらの組織と人々の間の信頼を形成するために科学的根拠が不可欠であるが、質量分析は多くの分野において用いられており、さらに大きな貢献も可能と考えられる。各分析機関において最先端の質量分析を用いた規制物質の分析や未知物質の同定が行われている。さらに食品や環境分野では平常時の成分分析・同位体比分析やノンターゲット分析によるデータの蓄積による異常の検出にも質量分析が用いられるようになってきた。本セッションでは、各分野が抱える問題について議論するとともに、質量分析が貢献可能な新たな科学的裏付けについてアイデアを交換する。
セッション番号
2A-01
セッション名
MSイメージングの静的解析から動態解析への可能性
■オーガナイザー
中西豊文(阪医大)/内藤康秀(光産業大)
■基調講演
矢尾育子(浜松医科大学)
■開催趣旨
RM.Caprioli教授により考案開発されたMALDI-イメージング(IMS)法も早や20年を過ぎ、今やライフサイエンス研究には必須のツールとなった。解析対象は薬物、脂質などの低質量分子からタンパク質などの高質量分子に至まで広範囲な質量を持つ分子であり、それら分子の組織内局在、翻訳後修飾を含む分子内構造情報更には、定量解析まで可能となった。一方、MS機器の進歩も目覚ましく空間的分解能も1細胞内情報を検出し得る段階に達した。また、3次元イメージング構築や投与薬物/神経伝達物質の動態解析も可能となり、IMS解析も新たな領域を開拓する予感がする。
セッション番号
2B-01
セッション名
多様化・高度化する工業材料の質量分析と将来展望
■オーガナイザー
川崎英也(関西大)/星 貴洋(日本化薬)
■基調講演
大谷 肇(名古屋工業大学大学院工学研究科ながれ領域)
■開催趣旨
工業材料は、高分子、界面活性剤、金属、無機、ナノ材料など多種多様であり、これらの材料が組み合わされた複合材料は、独自の性質・機能を示す。近年、工業材料に求められる性質・機能は、多様化・高度化しており、工業材料の開発及び品質管理において、その目的に応じた材料評価・解析のニーズは高まっている。一方、質量分析及びその関連技術においては、LC-MS、MALDI-MS及び新しいイオン化法、MS/MSや高分解能MSによる詳細な構造解析、イメージング質量分析による局在分布状態、前処理・分離法の開発、データ解析法などが進展しており、多様化・高度化する工業材料の材料評価・構造解析の有力な手段として質量分析への期待は大きい。そこで本シンポジウムは、ニーズの面からみた現状と課題ついて討論することで、多様化・高度化する工業材料の質量分析に関して  将来展望を考える場としたい。
セッション番号
2C-01
セッション名
質量分析による精密構造解析
■オーガナイザー
宮下正弘(京大)/中村健道(理研)
■基調講演
益田勝吉(サントリー生命科学財団)
■開催趣旨
構造解析は質量分析を用いた重要な研究分野の一つである。質量分析による構造解析の測定対象は、低分子化合物からタンパク質のような高分子まで多岐にわたっている。またその目的も、全体構造を明らかにしたい場合もあれば、部分構造だけを解き明かしたいこともある。一方で、フラグメンテーションの解釈の複雑さゆえに質量分析による構造解析が困難な場合も多く、近年のデータベースの発展もあって、「スペクトルを読まない」構造解析も増えつつある。しかしながら、天然物の研究などではデータベースに依存することは不可能であり、質量分析計による構造解析を必要とするケースは依然として多い。質量分析による構造解析を難しくしている要因は、上で述べたような測定試料の多様性にあり、それらに応じた装置の改良、誘導体化などの前処理、データ解釈の工夫などによって、このような問題を解決できる余地があると考えられる。本セッションにおいては、質量分析による精密構造解析を可能にする新たな技術について議論し、質量分析計のもつ潜在的な能力を引き出すきっかけとなれば幸いである。
セッション番号
3A-01
セッション名
未来を切り開くメタボロミクスの新技術・新展開
■オーガナイザー
馬場健史(阪大)/池田和貴(慶大)
■基調講演
福崎英一郎(大阪大学大学院工学研究科)
■開催趣旨
近年、メタボロミクス技術による代謝物の分析法が飛躍的に向上し、医療、食品、環境などの様々な分野で広く利用されるようになってきた。メタボロミクスは、「バイオサイエンス」、「分析化学」、「インフォマティクス」がベースとなっており、これらの領域が有機的に繋がることで、ようやくハイクオリティな結果を入手可能となる。しかしながら、現状では、これらの連携が不十分なために、データ処理での効率性や精度の低さなどが問題となっている。また、代謝物の探索網羅性を上げるためには、さらなる分析技術やデータマイニング技術の向上が現在求められている。本セッションでは、これらの現状を踏まえて、メタボロミクス研究を将来さらに発展させるための新技術やその適用方法について討論したい。
セッション番号
3B-01
セッション名
生命科学のためのMALDIイオン化
■オーガナイザー
竹内孝江(奈良女大)/山垣 亮(サントリー生有研)
■基調講演
Jeong Hee Moon(Korea Research Institute of Bioscience & Biotechnology)
■開催趣旨
ソフトイオン化法の発展により不揮発性でもイオン化が可能になっているが、それでもイオン化効率の向上などの目的に誘導化の開発やイオン化促進剤(マトリックス等)の添加が現在でも行われている。
最近の誘導化やイオン促進剤(マトリックス等)研究の紹介と構造解析に必要なフラグメンテーションの研究についてディスカッションする。
セッション番号
3C-01
セッション名
同位体分析で拓く宇宙・地球科学の最前線
■オーガナイザー
寺田健太郎(阪大)/丸岡照幸(筑波大)
■基調講演
甘利幸子(ワシントン大学)
■開催趣旨
太陽系の物質は、驚く程に同位体比がよく似ています。逆に、この特徴を利用して、同位体比のわずかな違い(0.01-0.1%)を検出することで、物質の起源や年代情報、経験した化学変化(蒸発・凝縮など)を紐解く事ができます。本セッションでは、「同位体比で拓く宇宙・地球科学の最前線」と題し、宇宙、惑星、地球科学のそれぞれの最前線の講演を募り、「太陽系の起源と進化」の相互理解を深めたいと思います。
セッション番号
3A-02
セッション名
質量分析における新しい技術開発
■オーガナイザー
豊田岐聡(阪大)/新間秀一(国がん研)
■基調講演
Zheng Ouyang(Purdue University)
■開催趣旨
近年、イオン化、質量分離、イオン検出、その他装置や分析に関する技術において、様々の新しい開発がなされている。そこで本セッションでは、近年新しく開発された技術についての発表を募集し、その現状の理解と、今後の発展についてディスカッションを行う場としたい。特に、装置開発の面では、アプリケーション面では現在どのような技術を欲しているのかという情報も必須である。今後の研究にはこのような新しい計測技術が必要で、そのようなことが出来るようになると世界を変えられるといったような提案に関する発表も歓迎する。
セッション番号
3B-02
セッション名
環境・エネルギー・材料における高温質量分析
■オーガナイザー
有田裕二(福井大)/寺井隆幸(東大)/佐々木秀顕(東大)
■基調講演
-
■開催趣旨
環境・エネルギー分野や新材料開発における高温材料挙動及び熱力学的性質の重要性は現在も大きい。高温質量分析による新素材開発や高温挙動評価および手法の進展を網羅する。
セッション番号
3C-02
セッション名
生体分子の定量分析:低分子からタンパク質まで
■オーガナイザー
絹見朋也(産総研)/黒野定(阪大/和光純薬)
■招待講演
武森信曉(愛媛大学プロテオサイエンスセンター)
■開催趣旨
生体分子は構造、サイズや物理化学的性質の多様性が非常に大きく、さらに試料濃度のダイナミックレンジも極めて幅広い。こうした試料の定量分析に対応するため、各研究分野での目的に応じた定量法の開発がそれぞれ進化してきた。特に同位体希釈を用いる定量法は低分子からタンパク質まで幅広く用いられ、信頼性の高い分析が期待できる。独自の無細胞発現系により調製した安定同位体標識タンパク質を用いた定量プロテオミクスについて愛媛大学武森先生からご講演いただく。本セッションでは、武森先生によるタンパク質定量をはじめ、代表的な生体分子として核酸や代謝物などの生体分子の多様性に応じた質量分析による定量分析およびその応用についての演題を募集する。分析対象、目的別にそれぞれ進化した個々の研究発表を通じた討論により、新たな定量法開発に向けたきっかけとなるセッションとしたい。

ポスター発表

第1日 5月14日(水)【プログラム詳細】
第2日 5月15日(木)【プログラム詳細】
第3日 5月16日(金)【プログラム詳細】

討論会タイムテーブル

討論会タイムテーブルのダウンロード(PDFファイル 118 KB)
(「Adobe Acrobat Reader」等の閲覧ソフトが必要です)