第15回ＴＭＳ研究講演会報告
第１５回ＴＭＳ研究講演会が９月３日（火）に上智大学にて開催されました。いつものような会議室や講演会用の部屋ではなく「教室」で行ったため、いつもと違った雰囲気の講演会になりました。今回は、半導体関係の新技術、燃料電池など最近のホットな話題がテーマであったためか、ＴＭＳ関係以外の方も参加されました。　産総研の根岸明先生には、燃料電池開発におけるガス分析についてご講演頂きました。燃料電池開発初期から研究に携わっておられ、ご苦労なども聴かせて頂きました。東工大の平林順一先生は、三原山の火山ガス分析をされており、ニュース映像で時々お姿をお見かけする先生です。ニュースでは見られないような写真も交え、興味深いお話をうかがえました。（株）半導体テクノロジーズの堤芳紹先生は、半導体メーカー各社が共同出資して設立した"次世代半導体共同開発会社"である同社に、（株）日立製作所から参加されています。同社のミッション、最近の成果、ご自身の研究と、これから必要となる分析技術についてご講演頂きました。TDK(株)大石昌弘先生には、ICP-MSによるセラミックス材料の局所半定量分析についてご講演頂きました。千田サーミックリサーチの千田哲也先生は、ご自身で改良されたTG-MSと、これを用いた熱分解反応分析についての最近結果をご紹介頂きました。　会場で十分し尽くせなかった議論は懇親会会場に持ち込まれ、さらに盛り上って会を終えることができました。　今回の会場の準備等でお世話になりました上智大学土屋先生、能美防災（株）前川氏にお礼申し上げます。また、ご講演頂いた先生方、ご参加頂いた方々に深く感謝いたします。ＴＭＳ研究部会　部会長　平林由紀子