2002年度同位体比部会は、部会始まって以来初めて韓国済州島(Jeju Island)で、日韓合同の研究会2002 Japan-Korea Joint Meeting of Isotope-Ratio Mass Spectrometry, The Mass Spectrometry Society of Japanとして、例年同様2泊3日の日程で開催された。また、会議翌日は1日の島内巡検を参加者30名で行った。16件の口頭発表と27件のポスター発表は全て英語でおこない、昨年同様、口頭発表は一人当たり30分間、ポスター発表は一人2分の口頭発表と2時間のコアタイムを設定して十分な議論の時間を確保した。特別講演として東京工業大学・平田岳史氏に、「Inductively Coupled Plasma-Mass Spectrometry」という題名で、最近各方面で注目されているICP-MSの基礎から未来像を含めた最先端の応用例を話していただいた。ICP-MSの普及が進んでいる韓国側参加者からも、極めて有益な講演であったと高く評価された。昨年から始めたナイスポスター賞は、今回は大阪大学大学院生の藤本隆之君が獲得した。今回は、久々にAbstract Volumeを作成して参加者および関係者に配布した。
この日韓合同会議の成功は、KALホテルとの全ての交渉、参加者が最も楽しんだ韓国風食事のためのレストラン選定、巡検のガイドパンフレット作成と旅行会社の選定など全ての面にわたる、韓国海洋研究所の李鐘益(Lee Jong Ik)博士の多大の協力によるものであることを強調する。済州国立大学の尹正守(Youn Jeung Su)教授には、会議参加者に対する心温まるサポートをしていただいた。会議には参加されなかったが、多くの旧知の韓国側研究者の支援があったことも記して感謝する。
日時 | : | 2002年11月20日(水)から22日(金) 引き続き23日(土)に島内巡検 |
会場 | : | 韓国済州島 西帰浦KALホテル |
参加者 | : | 日本側 52名(一般 37名、学生 15名、学会会員 9名)+同伴家族 7名 韓国側 12名 |
講演 | : | 特別講演 1件 口頭発表 15件 ポスター発表 27件 |
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