BP賞について

第64回質量分析総合討論会討論会では、若手の育成を期すため、ベストプレゼンテーション賞の表彰を行いました。発表申込み時に本賞審査対象となることを希望された発表49件について、実行委員会が委嘱した審査員(Mass Spectrometry誌編集委員および日本質量分析学会理事から構成)によって厳正なる審査を行い、最優秀賞4件ならびに優秀賞4件を決定いたしました。

最優秀賞

1P-45 小東剛(関大院理工)

「ナノサイズピペットの利用によるタッピング型走査プローブ エレクトロスプレーイオン化質量分析イメージングの空間分解能」

2P-11 山田優紀(山梨大)

「迅速・遠隔エレクトロスプレーイオン源の開発と多試料連続自動分析」

2P-46(2A-O1-1000) 前川正充(東北大病薬)

「尿中抱合型異常胆汁酸のLC/ESI-MS/MS分析によるニーマンピック病C型化学診断の試み」

3P-47(3C-O2-1650) 前田幸輝(阪大院理)

「単一微粒子質量分析計による北京市PM2.5の粒径別化学組成と混合状態の連続観測」

優秀賞

2P-22 楠野葉瑠香(東大MALT)

「海洋生物と海水の129I/127I比」

2P-47(2C-O1-0920) 塚本奈緒(奈良女大院人間文化)

「Aspergillus nidulansの二次代謝物のGC/MSおよびLC/MS/MS分析とセスキテルペン生成関連遺伝子の探索 V. LO8910およびLO8925株」

3P-33(3B-O2-1620) 中小司和広(東大院工)

236U AMSの開発及び福島周辺土壌中の236U濃度測定

3P-43(3C-O2-1550) 角倉早紀(阪大院工)

「イメージング質量顕微鏡を用いたSolanum lycopersicum中におけるイミダクロプリドの浸透移行経路可視化法の確立」

受賞された皆様に心よりお祝い申し上げますとともに、惜しくも受賞に至らなかった応募者の方々を含め、若手各位の今後のさらなるご発展を祈念いたします。 また、お忙しい中、審査にご協力くださいました先生方に、この場を借りて厚くお礼申し上げます。

賞の詳細

賞の名称:
第64回質量分析総合討論会ベストプレゼンテーション賞
賞の内容:
第64回質量分析総合討論会(2016大阪)において、研究の質、およびプレゼンテーションの正確さ、表現の分かりやすさに関する評価基準に照らし合わせ、優れていると判断された演題の主たる発表者に与えられる賞
応募資格:
若手(自己申告)の正会員または学生会員

審査基準

口頭発表でエントリーされた演題についても、審査はポスター発表に対して行います。
研究の独自性、将来性に関する基準項目(配点50%)
  1. 研究目的の新規性、独創性が高く、また明確に示されているか
  2. 研究の有用性、将来性が高いか
  3. 結果の解釈と考察が科学的かつ論理的で示唆に富んでいるか
プレゼンテーションの正確さ、表現の分かりやすさに関する基準項目(配点50%)
  1. ポスターを見渡して、説明を聞かなくても要点をすぐに理解することができるかどうか
  2. 文字や図表の大きさが適度であり、ある程度離れても解読できるかどうか
  3. 情報が過多ではないか
  4. 用語が正しく使用されているか
  5. 発表者の説明が簡潔かつわかりやすく、説明時間が適度かどうか
  6. 質問に対する回答が簡潔かつ的確であるかどうか
  7. 説明している相手以外の聴衆全体に対する配慮があるかどうか