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第62回 イオン反応研究会

日  時:
2013年11月28日(木) 15時~
会  場:
東邦大学理学部㈽号館205教室(会場定員200名)
千葉県船橋市三山2-2-1
(JR津田沼からバス10分、京成大久保から徒歩10分)
交通アクセス:http://www.sci.toho-u.ac.jp/accessmap/index.html
建物案内(図中Vの建物):http://www.sci.toho-u.ac.jp/cam_life/cam_map.html
主旨:
「イオンを活用した新規測定法の開発と新規機能場および新規機能性物質開発との融合」
イオンを活用した測定は質量分析にとどまらず、新規測定、新規反応場や新規機能性物質の開発などに活用されつつある。これにより新規事象の科学的解明ばかりでは無く、これまで出来なかった新規事象の活用も視野に入ってきた。これにはイオンを活用した測定手法の高い検出感度とスループットによる開発効率の指数関数的向上が大きく寄与している。今回三名の先生をお招きし、これらの試みを紹介する。
プログラム:
15:00~15:40
講師:長坂 茉莉子(学習院大理学部)
表題:液滴を利用した分析法−液滴からのタンパク質イオンの気相単離および共振増強による溶液の高感度分光分析−
内容:液滴の特性を利用する新たな溶液分析手法を2種開発した。ひとつは真空中に導入した液滴から溶質分子を気相単離する「液滴分子線赤外レーザー蒸発質量分析法」、もうひとつは液滴内での光の共振を利用した高感度分光法「走査型共振増強液滴分光法」である。前者により、タンパク質イオンを溶液中の状態を保ったまま気相単離できることがわかった。一方、後者をエタノールに適用し、入射光の共振によるラマン散乱光の増強を見出した。
15:40~16:20
講師:西田 直樹(中央大理工学部)
表題:銀三角形ナノプレートのキラル機能化とその不斉光学測定
内容:銀三角形ナノプレートは、その構造の特異性を活用した新規機能性物質への応用が期待されている。実際、ナノプレートの表面保護分子に依存して機能性が大きく変わることが知られている。今講演では、キラルチオール分子で保護されたキラル銀三角形ナノプレートを合成し、そのイオン状態を制御することにより、不斉光学特性を顕著に制御できることを紹介する。
16:20~17:00
講師:宮島 謙 (東京大学大学院総合文化研究科)
表題:金属酸化物クラスターイオンの生成および加熱による組成変化
内容:気相中で酸素をドープしたキャリアガスを用いて金属をレーザー蒸発することにより金属酸化物クラスターイオンを生成することができる。クラスターの組成分布を質量スペクトルで観測しながら、クラスター生成部の出口を最高で700℃まで加熱して、質量スペクトルの強度変化を追跡し、また各種ガスとの反応性を調べることによって、触媒や担体として広く用いられている金属酸化物での触媒メカニズムの基礎的理解を目指している。講演ではニッケルやマンガンなどの結果を紹介する。
参加申込み:
参加希望の方は、 (1)氏名、(2)所属、(3)メールアドレス、(4)会員/非会員の別を添えて、下記メールアドレスにお申し込みください。
ion13_%_mssj.jp (送信の際は、_%_を@に変えてください)
参加費:
無料
講演会終了後、簡単な懇親会を予定しております。懇親会に参加される方は当日会場にてお志を集めさせていただきます。
幹事:
菅井俊樹(東邦大)(第62回担当幹事)
山垣 亮 (サントリー生命科学財団)、関本奏子(横浜市立大学)、竹内孝江 (奈良女子大)(部会長)