第135回 日本質量分析学会 関東談話会

「学んでみようイオン光学・検出器 -MSをより深く理解するために-」

 

 イオン光学・検出器の知識に触れてみませんか?これらは,普段使用している装置の中で大活躍しているにもかかわらず,その知識を得る機会は多くありません.本企画では,装置の原理に興味があるが正しい知識を得る機会が少ない方を対象に,若手講師が知的好奇心おう盛な皆さんの知識欲求を満たします.内容は主に物理学となりますが,講義は初心者でも興味が持てるように,できる限りわかりやすい言葉を使用して行われる予定です.なお,本企画は講義形式となっておりますが,第136回関東談話会は浜松ホトニクスにおいて実習形式の会を企画しております.第135回関東談話会に参加された方は,是非とも実習とあわせて受講されることをお勧めします.

  日本質量分析学会 関東談話会 世話人代表 山田尚之
  日時: 2010年9月10日(金) 13:30 (13:00受付)
  会場: 首都大学東京国際交流会館内中会議室
〒192-0397 東京都八王子市南大沢1-1
http://www.tmu.ac.jp/university/campus_guide.html
最寄り駅:京王相模原線 南大沢駅
  プログラム:
13:00 ~ 受付開始
13:30 ~ 15:10 

イオン光学
(講師:新間 秀一 大阪大学先端科学イノベーションセンター)

15:10 ~ 15:20 休憩
15:20 ~ 17:00 イオン検出器
(講師:林 雅宏 光産業創成大学院大学)
17:00 ~ 18:00 研究室見学(伊永研究室)
18:00 ~ 懇親会(参加の可否をお知らせください)
  参加費: 無料(定員:約30名)
  事前申込み制: 下記の登録フォームURLからお申込みください.参加証等はございませんので,当日ご来場ください.定員を超えた場合,同一所属からの参加者は1名に限らせていただきます.その際は,ご連絡いたしますので,ご了承ください.
登録フォームURL:http://www.handai-vbl.net/danwa/KD135form.html
  主 催: 日本質量分析学会 関東談話会
  講演概要: 講演1:知って損無いイオン光学
講師:新間 秀一 (大阪大学先端科学イノベーションセンター)
質量分析とは電磁場中でのイオンの運動の違いにより質量を測定している.しかしながら,自分が使用している装置の中でイオンがどのように運動しているかを考える機会は多くはないと思われる.イオン光学とは,質量分析学にとって不可欠な学問である.その背景には,電磁気学という物理学の一分野が広がっているが,一般のユーザーにとっては「できれば避けたい領域」かもしれない,本講演では,これまで物理を専門としていない方々にとっても未知の学問に興味を持ってもらえるよう,具体例を挙げながら説明を試みる.

講演2:挑戦してみてイオン検出 ~検出器のイロハ~
講師:林 雅宏 (光産業創成大学院大学)
質量分析計において検出器は,質量分離されたイオンを検出し電気信号を出力する.大変重要なコンポーネンツであるが,多くの人は手にとって触ったり,自身で特性を評価するなどの機会は殆ど無い.そこで基本的な検出器の諸特性を説明した後,演者自身が経験した検出器のトラブル,その解決方法を紹介したい.また出席者の経験したトラブル・疑問・質問・アドバイスも議論の題材として扱い知識の共有を測っていきたい.