プログラム

特別講演

■特別講演1
はやぶさ試料分析からはやぶさ2へ:希ガス同位体質量分析の現場
長尾敬介(韓国極地研究所)
■特別講演2
先端質量分析技術によるGas Biologyの創成と医学への展開
末松誠(慶應義塾大学)

オーラルセッション

下記の15セッションを企画しています。内容は順次更新予定です。
セッション概要
■セッション名
材料開発を牽引する質量分析
■オーガナイザー
星貴洋(日本化薬)/寺本華奈江(日本電子)
■開催趣旨
材料メーカーは独自の素材開発、目的に応じた複合化や加工により、自社の製品を高付加価値化している。材料開発を進めるために分析、評価技術は大変重要であり、特にターゲットの分子量情報が得られる質量分析への期待は大きい。一方で高機能化に伴い日に日に工業材料の分析は困難なものとなっている。本セッションでは、材料の種類や欲しい情報に応じて前処理、分離、イオン化、データ解析等をいかに選択するのか、また新たに開発した分析手法についても御発表を頂きたい。この分野の現状と課題について認識し、将来の展望を議論できる場としたい。
■キーワード
材料、分析手法開発
■セッション名
質量分析を用いた生理活性物質探索の最前線
■オーガナイザー
澤竜一(微化研)/板東泰彦(バイオシス・テクノロジーズ)
■招待講演
長門石曉(東京大学)
■開催趣旨
医薬や農薬などのリード化合物としての生理活性物質の探索は、長年の間、天然物をはじめとする起源を用いて様々な方法で研究されてきた。しかし低分子化合物の進展により天然物からの新規リードの発見は、大変困難なものとなってきている。近年、創薬において従来の蛋白質阻害剤ではなく細胞内の蛋白質間相互作用阻害剤(PPI Inhibitor)の開発が盛んになり、その候補物質として、再度、生理活性天然物やペプチドなどの中分子医薬やFBDD(Fragment based drug discovery)が注目されている。本セッションでは、このような新たなタイプまたは手法で質量分析計を用いた生理活性物質の探索を行っている方々の最新の研究発表を募集し、この研究分野の発展のために議論したい。
■キーワード
PPI阻害剤、生理活性物質、中分子、天然物
■セッション名
メタボロミクスにおける質量分析インフォマティクス・データベース研究の最前線
■オーガナイザー
津川裕司(理研CSRS)/山本博之(ヒューマンメタボロームテクノロジーズ)
■基調講演
有田正規(国立遺伝学研究所)
■開催趣旨
質量分析に基づく低分子化合物同定には情報処理技術が欠かせない。マスフラグメンテーションを紐解き情報を整理し、化合物を網羅的に捉える手法を開発することは、メタボロミクス研究課題の1つである。また、計測データを管理し、質量分析の生データから生物学的に有用な情報を円滑に取り出すためのインフォマティクス・(MassBankのような)データベース、および多変量解析手法の開発も欠かせない。一方で、このようなインフォマティクス・データベースは難しい印象を与え、「便利そうだけど使い方がわからない」・「何ができて、何ができないのかわからない」などの意見も多数あり、ソフトウェアやデータベースの利便性・簡便さも、サイエンスの一部であると考えられる。本セッションでは、近年の質量分析インフォマティクス・データベース研究を討論することで、バイオロジー、分析化学、情報科学それぞれに携わっている研究者の情報共有の場としたい。
■キーワード
メタボロミクス、低分子化合物同定、データベース
■セッション名
イオン移動度とイオン分子反応
■オーガナイザー
野々瀬真司(横浜市大)/美齊津文典(東北大)
■基調講演
田沼肇(首都大学東京)
■開催趣旨
質量分析が用いられる分野は近年急速に拡大する傾向にある。その背景には、イオン移動度・イオン分子反応など、質量分析を基礎から支える研究の進展がある。特にイオン移動度測定と結合した質量分析は、タンパク質複合体の解析など構造生物学の分野で大きく発展している。そこで本セッションでは、イオン移動度・イオン分子反応の原理などの基礎研究に加えて、イオン移動度測定を用いた生体高分子解析などの応用研究について、発表を広く募集する。
■キーワード
ion mobility, ion-molecule reaction, structural biology using mass spectrometry
■セッション名
試料採集、脱離、イオン化、気相イオン物理
■オーガナイザー
チェン・リーチュイン(山梨大学)/二宮啓(山梨大学)
■開催趣旨
気相イオンを生成する過程は質量分析の基礎である。質量分析計でイオンが計測されるためには、試料導入、気化、脱離、気相イオン化、(帯電液滴からの)イオン脱離・イオン脱溶媒、イオン輸送などが全てうまく行われなければならない。それらに関わる全般の課題をこのセッションで討論したい。脱離・イオン化過程の基礎、関連する物理、新手法、ハードウエア設計の最適化に加えて、役に立つ経験、提案なども求めたい。ほぼMALDIとESI法に支配されたかのような時代に、次世代のイオン化について考える場にしたい。
■キーワード
試料採取、脱離、イオン化、イオン物理、イオン輸送、アンビエントMS
■セッション名
質量分析における装置開発の最前線
■オーガナイザー
浅川大樹(産総研)/全伸幸(産総研)
■基調講演
馬場崇(サイエックス)
■開催趣旨
質量分析は自然科学全般において利用される技術となっており、現在も更なる広がりを見せている。その背景には質量分析装置の発展があるが、近年は装置開発に大きな革新が見られていないと感じている。そこで本セッションでは、質量分析における装置開発の現状を認識するとともに、質量分析装置の将来展望について議論するため、イオン化、解離、モビリティー、検出器、その他のハードウェア技術に関する発表を広く募集する。質量分析装置に係る最新の知見を共有し、その上で質量分析の未来を想像できるような場としたい。
■キーワード
hardware development, new device, new hybrid design, dissociation system, ion mobility, detector
■セッション名
質量分析によるバイオ医薬品の構造解析と生体試料中薬物定量解析
■オーガナイザー
内山進(大阪大)/合田竜弥(第一三共)
■基調講演
Hyun Joo An (Chungnam National Univ.)
■開催趣旨
バイオ医薬品の研究開発において質量分析法の適用範囲や重要性は年々増加しており、医薬品開発において極めて重要な役割を担っている。本セッションは、 質量分析法による、バイオ医薬品の構造解析と生体試料中の薬物定量分析(バイオアナリシス)についてフォーカスする。構造解析では、一次構造と高次構造それぞれについて、従来から用いられてきた手法の確実性、さらに新しい手法による可能性を示した取り組みに関して議論する。一方、生体試料中の薬物定量分析は、 医薬品開発において安全性及び有効性を評価する上で重要であり、その測定法には高い信頼性が要求される。質量分析法を用いたバイオ医薬品の定量分析では、リガンド結合法では取得困難な様々な情報の獲得が可能となりつつある。現時点で可能な範囲、課題、さらには、今後の展開について議論する。
■キーワード
バイオ医薬、抗体、質量分析法、構造、バイオアッセイ
■セッション名
質量分析が切り拓く地球惑星科学
■オーガナイザー
丸岡照幸(筑波大生命環境系)/角野浩史(東京大総合文化)
■基調講演
大野剛(学習院大理)
■開催趣旨
質量分析は地球惑星科学には不可欠の技術である。19世紀には地球科学の対象は主要構成成分のみであったが、質量分析法の導入を契機として、その対象は微量成分や同位体比へと拡大した。このことは測定可能な情報が増えたというだけではなく、議論の質や測定対象を根本的に変えることとなった。本セッションでは質量分析法を地球惑星科学に適用した最新の講演を募り、さらに発展させるための新技術やその適用方法について討論したい。
■キーワード
同位体、微量元素、微量化学種、環境科学
■セッション名
有機分子の定性・構造解析;気相イオンの化学とその応用
■オーガナイザー
中村健道(理研CSRS)/宮下正弘(京大院農)
■開催趣旨
MSによる有機分子の定性は、化学のみならず、医・薬学、オミクス定量分析等を含む生命科学、環境科学等を含む有機分子が分析対象となる様々な分野の研究の基盤に位置する。本セッションでは、有機分子の構造解析や同定、異性体の識別等を含む、MSによる定性に関連した様々な話題をとりあげる。偶数および奇数電子イオンの断片化のみならず、結合の切断や組み換えを含む気相有機イオンの様々な反応、衝突断面積測定と理論計算、計算化学や分光学等、気相イオンの化学と構造解析に関連する実験と理論、基礎と方法から応用まで、幅広く演題を募集する。
■キーワード
気相イオン化学、イオン構造、フラグメンテーション、 衝突断面積、計算化学
■セッション名
生体試料定量分析(バイオモニタリング)による化学物質曝露評価:現状、課題、今後
■オーガナイザー
中山祥嗣(国立環境研)/磯部友彦(国立環境研)
■開催趣旨
OMICS技術の発展により、質量分析技術のライフサイエンスへの応用が進んでいる。メタボロミクス、プロテオミクス、リピドミクスなど医療への応用も可能な研究が行われている一方で、胎児期以降生涯にわたる環境との相互作用が、人の健康に影響することが広く認識され、環境要因への生涯にわたる曝露(exposome、エクスポゾーム)を測定することの重要性が提唱されている。特に、化学物質への曝露評価において、生体試料の定量分析(バイオモニタリング)の重要性が国際的にも注目されている。我々が曝露されている化学物質は多種多様に渡っており、かつ、社会医学的なアプローチを取るためには、低コスト・ハイスループットかつ高精度の定量分析技術の開発が必要である。本セッションでは、生体試料の定量分析の現状、課題及び今後について検討する。また、本セッションの最後には20分のパネルディスカッションを設ける。
■キーワード
生体試料定量分析、バイオモニタリング、化学物質曝露評価、ハイスループット、精度管理
■セッション名
質量分析がリードするタンパク質・プロテオミクス研究の最前線
■オーガナイザー
小寺義男(北里大)/絹見朋也(産総研)
■基調講演
松本雅記(九州大学生医研)
■開催趣旨
生物の大きな特徴は分子レベル、細胞レベル、個体レベルの多様性に裏付けられたロバスト性にある。したがって、生命現象の理解のためには分子の多様性をとらえることが重要である。質量分析技術の発展にともない、タンパク質の多様性に関する解析、すなわちタンパク質の網羅的な定量分析、翻訳後修飾やアイソフォームの解析、さらに一細胞分析や複合体の解析が可能となりつつある。
本セッションでは、質量分析がリードするタンパク質・プロテオミクスの最前線の研究をもとに、生命現象の本質に迫る質量分析技術の現在点と今後の展望について議論する場としたい。質量分析によるタンパク質研究に関する話題を広く公募する。
■キーワード
タンパク質、プロテオミクス、翻訳後修飾、定量分析、不均一性
■セッション名
質量分析技術の臨床的社会実装に向けて ―課題と将来性―
■オーガナイザー
野村文夫(千葉大学病院)/窪田雅之(サーモフィッシャーサイエンティフィック)
■基調講演
野村文夫(千葉大学病院)
■開催趣旨
質量分析技術の進歩は目覚ましく、その臨床応用も加速している。先天代謝異常のタンデムマススクリーニングはすべての都道府県で実施されるようになった。また、MALDI-TOF MSによる迅速微生物同定はすでに第一線の病院検査室においてルーチンレベルで利用されはじめ、臨床細菌検査に革命的な変化が起きている。一方、質量分析法はその特異性において従来法の代表であるイムノアッセイよりも格段に優れているにもかかわらず、臨床化学分野での実用化は立ち遅れている。本技術を臨床検査レベルで広く利用可能とするためには、前処理の簡便化、測定の再現性の確保、標準物質・calibratorの国際標準化、作業工程の自動化など解決すべき課題が多い。本セッションでは質量分析技術の臨床応用の現状(成功例)を紹介するとともにその社会実装に向けての問題点・課題を共有したいと考える。
■キーワード
臨床細菌検査、臨床化学、社会実装、標準物質
■セッション名
新世代のイメージング質量分析
■オーガナイザー
杉浦悠毅(慶應義塾大)/新間秀一(大阪大)
■基調講演
Per Andren (Uppsala Univ.)
■開催趣旨
イメージング質量分析(MS)の基礎技術が確立して久しい。近年の装置および前処理法の開発を経て、ここ数年が実用的アプリケーションの試金石となる時期であり、基礎生物、臨床医学さらに農学においてはその着実な浸透が見られる。その一方で黎明期では考えられなかった新技術との融合応用も進んでいる。本セッションでは、これら「新しい応用」と「技術融合」をテーマに、イメージングMS研究の裾野を広げる研究者らとアイデア交換をし、議論を深めたい。
■キーワード
分子イメージング、イメージング質量分析、新しい試料調整法
■セッション名
メタボロミクス温故知新
■オーガナイザー
松田史生(大阪大院情報科学)/和泉自泰(九大生医研)
■基調講演
西岡孝明(京都大学)
■開催趣旨
メタボロミクスは近年の質量分析計の技術革新とともに、医薬、食品、農業、環境などの様々な分野で利用されるようになってきた。しかし、最先端の測定技術を駆使しても、代謝物の同定や定量などのメタボロミクスが抱える課題の本質的な解決には至っていない。より幅広い観点からメタボロミクスとそれに関わる質量分析技術を再考する必要があるだろう。
そこで、本セッションでは「メタボロミクス温故知新」をテーマに掲げ、質量分析研究者の創意工夫によって築かれてきたクロマトグラフィー、イオン化法、検出法、MSスペクトルの読み方など知見や技術をもう一度見直すとともに、新たな技術に基づく代謝物総体解析に向けたメタボロミクス研究の将来展望を考える場としたい。
■キーワード
メタボロミクス、質量分析、代謝物同定、代謝物定量分析

ワークショップ

ワークショップ概要

ワークショップでは演題の公募は行いません。

■セッション名
「LC/MS の基礎と実際」―質量分離機構とMS/MS分析―
■オーガナイザー
福田宏之(アジレント・テクノロジー)/瀧浪欣彦(ブルカー・ダルトニクス)
■開催趣旨
企業プログラムWG では、その活動の一環としてWG の立場から総合討論会の価値を高めることに貢献するために、基礎的事項にフォーカスした内容にてワークショップを実施している。質量分析計の利用範囲は多方面に拡大しており、使用者のバックグラウンドが理工学以外に広くなったため、装置を良い状態に維持出来ないほか、得られた結果を正しく評価出来ないケースが増えている。従来の質量分析の研究者が何を意識して装置を使用し、データを見ているのかを伝え、より身近な装置とする必要がある。本企画では、質量分離機構とMS/MS分析をテーマとして、ハード面では質量分離部に焦点を当て、空間的タンデム質量分析として代表的なトリプル四重極質量分析計を基準として、各ハイブリッド質量分析計の特徴、そして時間的タンデム質量分析計の代表であるイオントラップの特徴を応用例を交えて分かりやすく解説する。
■キーワード
ルーチン分析、LC/MS、質量分離機構、MS/MS分析、企業プログラムWG

討論会タイムテーブル

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